『プライム』日本語版

TFの最新アニメ作品である『トランスフォーマー プライム』が、ついに4月から日本でも放送開始されるらしいです。もちろん楽しみではあるのですが、吹き替えなどに少々不安を感じるのも事実です。『アニメイテッド』の吹き替えは『ビーストウォーズ』ほどではなかったものの、微妙でしたし、無意味な名称変更(特にバルクヘッド)や、宣伝にもなってないことが多かった実写パートの追加、それに伴う本編のカットなど、正直不満なところが結構ありましたから…。もうちょっと堅実なシリーズ展開はできないもんなんでしょうか?以下、ちょっと思ったことを適当に。


海外で制作された作品と日本の作品
海外で制作された作品というのは、最初のTFアニメ作品である『トランスフォーマー』(いわゆる「G1」)や『ビーストウォーズ』、『アニメイテッド』などです。日本で制作された作品は、『ザ・ヘッドマスターズ』〜『Z』までの作品や『ビーストウォーズ セカンド』など、あと『マイクロン伝説』〜『ギャラクシーフォース』までの作品も実質日本で作られた作品みたいですね。

以前から思ってましたが、やっぱ海外で制作された作品は、できるだけオリジナルに忠実に訳した方がいいんじゃないでしょうか。日本語版制作スタッフが好き勝手にいじってしまうと、オリジナルスタッフが考えに考え抜いた演出や伏線等の意図が活かされないどころか、場合によっては意味不明で解りづらいシーンになってしまうかもしれません(とゆーか、事実なってます)。オリジナル本来の面白さを素直に楽しむためにも、セリフや演出等を改変するのは控えてもらいたいですね。もちろん日本で制作された作品ならば、当然のことながら日本のスタッフがオリジナルスタッフなので、作品を自由に作る権利はあると思うのですが(要するに私が言いたいのは、“人様の作った作品を勝手にいじるな”ってことです)。


タイトル
タイトルは内容とも密接にリンクしてることが多いので、できるだけそのままの方が無難だと思います。『ビーストウォーズ』や『アニメイテッド』、そして今回の『プライム』と、作品のタイトルに関しては素直に訳されていて嬉しいですが(笑)、問題は各エピソードのタイトルで、こちらもできるだけ原語に忠実なものにしてもらいたいですね。あるいは、邦題と原題を併記するとか。確か『マイクロン伝説』では海外版のサブタイトルが併記されてたと思うので、それと同じようにするといいかも。


キャラクター
キャラの性格や喋り方、雰囲気なども、難しいかもしれませんが、できるだけ忠実に再現してもらいたいですね。キャストも普通に演技できる人なら誰でもいいので(キャストが豪華とか、個人的にはどーでもいいです)、オリジナルの声や雰囲気に近い人希望です。


役職
各キャラの役職なども、個人的にはストレートに訳してもらいたいです。G1のオプティマスやメガトロンの海外での肩書きは“leader”だったと思うので、「(オートボット軍)リーダー」とかでいいのでは?『プライム』はまだ観てないので分かりませんが、もし“commander”なら、「司令官」でいいし。日本でお馴染みの「総司令官」や「破壊大帝」などの肩書きは日本オリジナルだと思うので、使いたい気持ちも分かりますが、無理やり使うのもどうかと思います。今後日本オリジナルの作品が作られた際に、破壊大帝等の肩書きを使うなら全然いいと思うのですが。


オートボット軍&ディセプティコン
オートボット軍」や「ディセプティコン軍」とは、オートボット(種族)やディセプティコン(種族)による軍隊・勢力等を意味する言葉です。なお、これは個人的な感覚なのですが、“〜軍団”よりも“〜軍”とした方がカッコイイかなぁと。軍団だとお笑い集団ぽくて、“〜軍”だと、ちょっとリアリティがあっていいような…(そーか?)。


名前の中黒
一般的にTFの名前の区切りに中黒(点)を付けることは少ないようですが、オプティマス・プライム(Optimus Prime)など、プライムの名を持つキャラだけには、中黒を付けてもらいたいです。単に名前が長いからというのもありますが、やはり「プライム」には重要な意味が込められていると思いますし、おそらく「プライマス」とも何らかの繋がりがある名だと考えられるので、特別感を持たせる意味でも「オプティマス・プライム」、「センチネル・プライム」などと表記してほしいですね。そういえば、実写映画の字幕などでは三部作全て中黒付きでしたね。


まぁとにかく、『トランスフォーマー プライム』の日本語版では最低限、キャラ名及び用語の変更や、各エピソードの順番入れ替え、シーンカットだけは絶対にしないでもらいたいです(切実)。当然ながら『アニメイテッド』の時みたいな実写パートは要りませんが、TV放送の際何らかの都合で一部シーンをカットしなければならない場合は、DVDに収録するなどの措置をとってもらいたいですね。