『アニメイテッド』第1話

観ました。演出が日本版『ビーストウォーズ』の監督さんと聞いて少々不安だったのですが、それほど悪くはなかったように思いました。既に第2話も観ましたが、とりあえず第1話の感想を、“日本版としての部分”を中心に書いていきます。


まず、OPとEDはなかなか良い感じだったと思います。特にOPはカッコ良かったですね。アイキャッチオプティマスとメガトロンが「トランスフォーム!」と言うものですが、悪くなかったです。個人的には、今後『スーパーリンク』の時みたいに、視聴者が脱力してしまうようなセリフを言わなければいいけど、と思いました(苦笑)


本編も全体的に良い感じだったと思うのですが、ディセプティコン達が「結婚式」とか「胃袋、お袋、池袋」とか言ってたのが日本版『BW』っぽかったですね…。“世界観”とか、もっと大事にしてほしいです(汗)


次回予告ではオプティマスとバンブルビーが次回の内容とは関係ないことを喋ってましたが、こういうのは他のアニメとかにもあると思うのでまぁいいかと思ったのですが、「またみてね!」のところまで喋り続けてたのには苦笑してしまいました。


で、その予告の時、バンブルビーが「オプティマス・プライム」という名前が長いと言ってましたが、本編でも言っているように、単に「オプティマス」と呼べばいいのでは…?他にも長い名前の奴はいるし、個人的には、オプティマス・プライムという名前は普通にカッコイイと思うんですが。


本作(日本版)を観た後にYouTubeでオリジナルを初めて観てみたのですが、かなりカットされててビックリ(ガッカリ)しました(汗)。やっぱ実写パート要らないよ(苦笑)。あと、一部のセリフや用語も変更されてたような…。


こんなことやってるから、実写映画が公開されるまで、日本ではTFの認知度が低かったんじゃないのでしょうか?普通にストレートに訳せば、間違いなく面白いと思うんだけど。何つーか、色んなところを切り貼りされた“劣化版”を観せられてる感じがします(あるいは“歪曲版”?)。


今までの海外で製作された全ての作品に言えますが、エピソードの順番の変更や一部シーンのカット、名称の変更などによって、色々なところに“ボロ”が出ており、作品のクオリティが低下しています。普通、多くの人は欠点のある作品よりも、できるだけ優れた作品を好むと思います。個人的にこの点が、日本でなかなかTFが根付かなかった(ファンが増えなかった)原因の一つのように感じます(海外と日本で“名称が違う”というのも大きいかも)。


正直、日本で『BW』のトイが売れたのも、あの日本版アニメの吹き替えが優れていたというより、普通にトイの出来や当時珍しかった3DCGアニメの映像、魅力的なストーリーなどが優れていたからだと思うのですが。日本版『BW』のようなアドリブ満載の吹き替えをしても、一時的にファンは増えるかもしれませんが、長続きはしないと思います(大多数は単なるネタとして観る人が多いと思うので)。むしろ『BW』は、できるだけ忠実に訳した方が、実写映画同様トイがもっと売れ、“後に繋がった”のでは?『アニメイテッド』もですが、もっと“堅実に”やってほしいです…。


個人的には、日本版『BW』の吹き替えはあまり好きじゃなかったりします(好きな人には悪いですが…)。理由は、あまりにもオリジナルの作風と異なるものに作品が変質させられてしまっているからです。多少名前を変えるくらいなら私的には問題ないのですが、『BW』はやりすぎでした。


なお、私は“ギャグ”が嫌いなわけではないです(むしろ好き)。でも、TFの作品はどっちかというとシリアスな物語の方が好きかも。日本版『BW』の監督さんは、そんなにTFでギャグをやりたいのなら、“人様の作品”を利用するのではなく、“一から”作るべきだったのでは?と思います。その時は、歴史に名を残すくらいのブッとんだ超絶ギャグ作品をお願いしたいです(個人的にはギャグ系のTF作品というのも、“一つのバリエーション”としてはアリだと思います)。まぁ、どうしてもやってほしいというわけではもちろんありませんけど(笑)